宝石を並べるとそこにはメッセージが・・・敬愛の意を伝えた指輪。アクロスティックジュエリー
- 商品番号 /R4023W
- 年 代 / 19世紀中期頃
- 国 名 / イギリス
- サ イ ズ / 縦:5.8mm 横:15.6mm(フェイスの幅) 厚さ:2.7mm 12.5号(サイズ直し無料)
- 素 材 / ルビー、エメラルド、ガーネット、アメシスト、ダイアモンド、金
19世紀にフランスで宝石の頭文字を並べることにより愛する気持ちを伝えるジュエリーが流行します。これは宝石商ジャン・バティスト・メレリオによって発案されたと言われています。当時ヨーロッパのファッションの中心地であったパリのこうした流行はイギリスにも影響が及びます。ジョージアン、ヴィクトリアンとその流行は続き、AMOREやDEAREST、REGARDなど愛のメッセージを宝石を並べることにより表現するようになります。
こうしたアンティークらしいジュエリーは日本だけでなくアメリカやシンガポールや中国などアジアの新興国市場においても大変人気で、イギリスでも見かけることが少なくなりました。そのためリプロダクションも多く作られています。
古く摩耗した宝石を新しい台に埋め込んでいるものなどもあります。
この指輪は粒金が施されている作りや1860、70年頃に見られるショルダー部分の唐草透かし模様の立体性、シャンクの蒲鉾状の作り、覆輪留めと爪留めを合わせたセッティング、その爪が平たい板状になっていること、セットされている宝石がフラットなカットで経年で宝石とクローズドセットした台座の間に汚れが入っていることなどそれを総合的に考えると19世紀中期の作品であると断定して間違いないです。
REGARDの指輪は本当に出会う機会が少なくなりました。イギリスでは価格もこの20年で倍以上になりました。円高ポンド安もあり何とか本体価格で38万円を付けられるように仕入れることができた逸品です。
ルビーのR、エメラルドのE、ガーネットのG、アメシストのA、ルビーのR、ダイアモンドのD。それらを並べるとREGARD敬愛を表する意になります。
19世紀の貴族たちの間で流行したアンティークを代表する指輪です。