ウロボロスの変化型であり循環、永続、無限、根源、完全を象徴としています。
- 商品番号 /B4033V
- 年 代 / 20世紀初頭
- 国 名 / 西ヨーロッパ
- サ イ ズ / 縦:25mm 横:32.3mm 厚さ:7.2mm(留め具を除き)
- 素 材 / ホワイトサファイア、18金
ウロボロスとは蛇が自分の尾を咥えた図柄を指します。古代中国やインド、エジプト、フェニキア、ギリシャ、北欧、アステカ、ネイティブ・アメリカンなど世界各地の文明で見られます。
蛇は脱皮を繰り返すことや暗い穴や洞窟の中にいることから、冥界との繋がりがあると信じられ、不老不死、死と再生を司るとされました。その蛇が自らの尾を咥える姿は、永遠や循環、無現などを意味し、古代エジプトからフェニキアを経てギリシャ文明へと伝わり、ウロボロスという名がつけられるようになりました。
その後、古来から信仰されていた蛇はキリスト教の広がりと共に邪教の神、すなわち悪魔として扱われるようになります。それは旧約聖書の創成期においてイブを誑かす存在として登場していることからも解ります。しかし、土着の信仰として根付いていたものは消し去られることはなく、残りました。19世紀には永遠の象徴として蛇は好まれたデザインとして流行しました。
このブローチの蛇は永遠を象徴する円に絡むようにとぐろを巻いています。最後自らの尾を飲み込んではいませんが、明らかにウロボロスの影響が見て取れます。頭部から首にかけては竜のように鱗模様も見られます。
内部は中空になっているため、非常に軽量です。一見刻印に見えるのですが針の留め具がの上あたりの側面に少し凹みがあります。正面から見ると気付かない程度の物です。針と受けには刻印が入っていますが、小さいためはっきりとは判別ができませんが、受けにある一つはフランスの梟の刻印のようにみえます。
裏面をみると下部に真珠などのペンダントを垂らすフックが付いています。通常はこのまま使用しますが、華やかに見せる際に下部に何かペンダントを下げて使います。
目には小さなホワイトサファイアが左右にそれぞれセットされています。ダイアモンドとは異なる微かな輝きが蛇の目に相応しい物に感じられます。
永遠を象徴したデザイン性に富んだブローチです。