黄金色の中にビルマルビーとダイアモンドが映える使い易いサイズのブローチ
- 商品番号 /B4044V
- 年 代 / 1870年頃
- 国 名 / イギリス
- サ イ ズ / 縦:9.3mm 横:28.7mm 厚さ:3.6mm
- 素 材 / ルビー、ダイアモンド、金
蛍光発色するビルマ―ルビーは光が当たると内部に炎が宿り燃えているようです。そのルビーと交互にセットされているダイアモンドはクッションシェイプのオールドカットが施されています。ラウンドのオールドヨーロピアンカットやモダンカットに比べ、クラウン部分が高くテーブルが小さいカットです。そのため反射光は弱いのですが、却って程よい輝きがルビーを生かしています。
台座はハイカラットゴールドが使われており、針はローカラットゴールドなので色の違いが感じられます。ルーペで見るとそれぞれの石は手で開けられた穴に嵌め込まれ、爪とその周囲の薄い金の板による覆輪で抑えられています。
クッションシェイプのダイアモンドを使用しながらも、裏はオープンセッティングになっていることから、ガス灯の普及以降、恐らく1870年頃に作られた作品だと推定できます。
全体の印象は彫り込まれた金のデザインなどから羽毛のようにも葉のようにも映ります。実際に身に着けると、透かしの部分の針が隠れ、その代わりに生地の色が中央に出てきます。下地の生地の色によって印象が変わります。濃い色合いの生地に合わせれば、はっきりと浮かび上がり、薄い色合いでしたら、意外にも金が落ち着いた感じに映るかと思います。
ルビーそれぞれが微妙に異なる角度にセットされているため、光の当たる角度によって輝き目を惹く石が異なります。
小振りで使い易いビルマ産のルビーのブローチです。