鮮やかなルビーの三つのフェイスを持つリング。
- 商品番号 / R4084V
- 年 代 / 年1884年頃
- 国 名 / イギリス
- サ イ ズ / フェイスの縦幅:6.4mm フェイスの横幅:16.2mm 厚さ:2.5mm 16号(サイズ直し無料)
- 素 材 / ルビー、ダイアモンド、天然真珠、15金
四角い枡に区切られたフェイスが三つ並ぶ珍しいデザインです。そこに色の美しいルビーを中心に天然真珠とダイアモンドが引き立て役としてセットされています。
中央には菱形に盛り上がった部分にルビーがセットされ、周囲を四つの天然真珠が囲みます。四角い枠から内側は彫り下げ、彫られた穴に天然真珠が入れられ、彫った際に起こされた爪で留められています。
同様に左右対称なった外側のフェイスには中心にダイアモンドが菱形の枠に囲まれ、その周囲にルビーがセッティングされています。フェイスの曲線に合わせて四角いフェイスはカーブを描いており、また、中心から外側に行くに従い縦幅が小さくなっており、シャンクへと自然につながるようになっています。
ルーペで見て、私が驚いたのは、四角いフェイスとフェイスの間、フェイスとシャンクの間には極小にミル打ちが施されており、フェイスを四角く囲む滑らかな金のフレームの反射光を引き立てています。
シャンクの内側には刻印が打たれています。左から「W&R」というメーカーズマーク。「15」と「.625」という金の純度が15金であることを示す刻印。一度サイズ直して伸ばしたたでしょう。0.625の2が消えており、間に空白があります。その次にバーミンガムのタウンマークの「錨」。最後にデイマークのアルファベットの「k」が打たれており、1884年に製作されたことが解ります。
フェイスの裏側は滑らかに作られており、左右の四つのルビーの裏側のみ光を通すための穴が開けられたオープンセッティングになっています。よく見ると、フェイスの裏側左側に消えかけていますが15金の刻印があります。
指に嵌めると黄金色の金が暖かな輝きを放ち、引き立てられたルビーが艶やかに浮かび上がります。小さな宝石たちを職人が丁寧な技とデザインで生かした指輪です。