異国情緒の象徴であるブラッカムーアをモチーフとした希少な指輪
- 商品番号 /R4057X
- 年 代 / 19世紀後期頃
- 国 名 / 西ヨーロッパ
- サ イ ズ / 幅:9.7mm 横:8.9㎜ 厚さ:5.2mm 15号(サイズ直し無料)
- 素 材 / アゲイド、ダイアモンド、18金
非常に小さなアゲイドを彫った大変珍しいブラッカムーアのカメオリングです。
武骨さが感じられ、唇の厚いしっかりとした骨格が伝わってくる黒人男性をモチーフとしています。黒一色のアゲイドながら、見事な彫りでその表情がリアルに表現されています。
彫りをみると硝子ではなく黒いアゲイドであると解りますが、もう一つ分かる方法としては裏から強い光を当てると、黒い色の中に茶色く光を透かす部分があります。その微妙な色の濃淡から硝子ではなく自然石であることが判断できます。
ブラッカムーアの指輪は少なく現在残っているものは、スティックピンなどを後の時代にリングなどに加工した物が多くを占めます。現在、ヴェネチアのアンティークショップに並ぶものは20世紀以降に作られたブラッカムーアカメオに無理やりたくさんの宝石を組み合わしているものなど違和感を感じさせてくれる物ばかりでした。
しかしこの指輪はオリジナルのリングとして作られていたことが解ります。ずっと指輪として使われてきたのでしょう。20倍のルーペで入念にみると、首の断面部分に小さな傷があり、時代を感じさせてくれます。
カメオ部分はたくさんの小さな爪で留められており、さらにローズカットのダイアモンドが取り巻いています。ダイアモンドは覆輪と外周にある小さな爪で抑えられています。フェイスの表側はシルバーが使われていますが、フェイスの裏側とシャンクには18金が使用されています。
フェイスの裏側は唐草模様の透かしになった構造になっています。
ブラッカムーアとしては格安な本体価格680,000円でご提供することができました。
力強さを感じさせてくれるムーア人のカメオ、小さいフェイスにも拘らず、指に嵌めるとしっかりとした存在感があります。
やはり物の持つ力なのでしょう。