愛を結ぶブローチ
- 商品番号 /B4036V
- 年 代 / 1900年頃
- 国 名 / イギリス
- サ イ ズ / 縦:16.3mm 横:38mm 厚さ:10mm
- 素 材 / トルコ石、シードパール、18金、ピンは鉄
トルコ石とパールの相性は良く、19世紀から20世紀初頭のジュエリーに多く見られる組み合わせです。どちらもファセットの輝く宝石とは異なり、光を透かさずその照りと色合いが魅力な宝石で半球状のカットが好まれました。このブローチにおいてもトルコ石とシードパールが交互に並んでおり、互いの色合いを引き立てています。
19世紀のジュエリーは現代の宝飾品に比べ、ジュエリーに想いや意味を持たせているものが多く見かけられます。このブローチもリボンをハートが結んでいるようなデザインになっており、「愛が結ばれること」を込めて作られたのでしょう。
リボンが立体的に表現され、18金で作られているにもかかわらず、ふんわりと本物のリボンのように柔らかさが感じ取れます。リボンの先端にまで真珠が入れられた上優美な曲線を帯びています。
一つ一つの石は、すり鉢状に彫られた穴に入れられ、彫り起こされた爪で留められています。セッティングだけでも長い時間と技術が費やされているのが伝わってきます。
裏を見ると、上部と下部に輪が付いていますが、これはストッパー用のチェーンを付けるための物です。尚、上部の輪は後の時代に付けられたものでしょう。針を立てると内側に18ctという18金を示す刻印が打たれています。18金の濃い色合いが一層トルコ石とパールを引き立ててくれています。
さり気なく襟元などに付け易いサイズとデザインのブローチです。