お花とハートを組み合わしたようなデザインの曲線美の美しい作品。
- 商品番号 /B4076W
- 年 代 / 1900年代頃
- 国 名 / イギリス
- サ イ ズ / 縦:58.1mm 横:28.9mm 厚さ:7.8mm(留め具は除き)
- 素 材 / 天然真珠、15金
1900年頃にアールヌーボーの影響を受けて作られた優美な作品。金の台座にはその幅に合わせ、ハーフカットされた天然真珠がセットされています。すり鉢状に彫られた台座にその幅に合った真珠が入れられ、彫り起こされた小さな爪で留めています。中央のお花のデザインの部分や下部に足され下がる部分など一つ一つの真珠が花の蕾のように配置された物は、周囲を打つようにミル留めされています。
また、曲線美が美しい金の台座で幅が細く真珠がセットできない部分には小さな金の粒が周囲を彫り下げることにより生み出されています。この金の粒の連続が真珠の柔らかな照りと相性が良く黄金の輝きに全体が包まれています。
全体は一つの型で取られているのではなく、いくつものパーツを組み合わして作り出されています。花の部分、一つ一つの真珠が覆輪されている輪状の台座、ナイフエッジが施された透かしの部分の金の線、真珠がセットされた曲線部など別々に作り合わしていっています。それにより型抜きの物に比べ、接点が細く、全体が複雑で立体的な構造になっています。
デザインを改めて見ていくと、中央には花弁が六つある真珠の花になっており、その上部に四つの真珠がそれぞれセットされた葉が左右にあります。他の一つ一つのミル留めされた真珠も花もしくは蕾を表現しており、ナイフエッジの金線や真珠がセットされた台で葉を表現した物が付いています。また、フレームは外側にハート、内側にも上下反対にした状態のハートがデザインされ組み合わされています。
バチカンの内寸は縦が8.3mmの横が4.3mmと縦長の大きめなため、様々なチェーンや小さな淡水真珠のネックレス、リボンなどいろいろなものを通して楽しめると思います。針の受けは幅が広くしっかりと針を受け止めながらも、先端が飛び出ることが無いのでペンダントとして使用の際にも刺さることがありません。尚、バチカンは取り外しが可能で、ブローチにする際にはバチカンが無い状態で楽しむこともできます。
同じ時代の通常のシードパールを使用した作品に比べ、二回りほど大きく、存在感があります。大きさがあるにも拘らず、曲線でデザインされた優雅なフォルムのため、自然に馴染む雰囲気です。