ヴィクトリア時代のオリジナルボックスに入った上品な佇まいのペンダント。
- 商品番号 /P4028V
- 年 代 / 19世紀中期頃
- 国 名 / イギリス
- サ イ ズ / 縦:28.2mm 横:19.3mm 厚み:6.4mm チェーンの長さ48.6cm
- 素 材 / アメシスト、天然真珠、金、9金チェーン
オリジナルボックスに入ったアンティークジュエリーはイギリスやフランスでも100点に一つ、それ以上に少ないです。特にこうした小振りの20万円以内の作品で、共箱の作品は近年見かけることがほとんどなくなりました。
可愛らしくまた上品な皮箱を開けると、柔らかな色合いのアメシストと深い味わいを感じさせてくれる天然真珠が表れます。
小振りながらも良い素材をしっかりと使っているため、程よい存在感があります。
アメシストは共箱ということもあり、ファセットなど傷や摩耗も少なく、輝きを放ちます。ルーペでみると若干小さな傷はありますが、状態は良いです。しいて言えば、下部の側面に少し傷が見られます。
同様に天然真珠もほとんど傷などもなく、真珠層の厚みから生まれる照りが感じ取れます。どちらもカットダウンセッティングで留められており、覆輪と小さな爪で石留めをしています。真珠は天然ということもあり、微妙に形も異なりますが、それに合わせて金の台座を作りほぼ隙間なく見事に抑えています。真珠を抑える小さな爪は金属の光を和らげ、作品に落ち着きを齎してくれています。
石の裏は全て金が覆った作りで、この作品が19世紀後期の物ではなく、それ以前の物であることを教えてくれます。
チェーンは恐らく後の時代のものですが、色合いはトップに自然にあっています。
このチェーン以外にも皮ひもやリボンなどで短めに付けていただいても首元を美しく飾ってくれることでしょう。
久し振りに手に入ったオリジナルボックス共に時を越えてきた優品のペンダント。
小さな宝箱を開けるような楽しみがある作品です。