天使コンク貝カメオブローチ 銀座アンティーク・アイ

三人の天使が翼と共に並んだピンク色のコンク貝を使ったカメオ。

• 商品番号 /C4006W
• 年 代 / 19世紀後期頃
• 国 名 / イタリア
• サ イ ズ / 縦：26.5mm 横：55mm 厚さ：10.2mm(留め具を除き） 
• 素 材 / コンク貝、銀

コンク貝はカリブ海で採れる大きな巻貝です。ピンク色の真珠が採れることで有名な希少な貝です。白地に淡いピンクが入った貝の色の違いを生かして彫っています。

三人の天使は目をつぶり、中央が正面彫り、左右の天使は横向きになっています。大変写実的な彫りでそれぞれが表情が異なり、本当に生きているようです。

特に中央の天使の髪の毛は一本一本が立体的で、ふさふさとした髪の弾力が伝わって来るようです。目、鼻、唇、その中にわずかに見える歯、頬、どれもが生命観に満ちています。

その表面は大変滑らかに仕上げられており、長い時間をかけて丹念に磨き上げられています。ここまで表面に艶が出ているカメオはアンティークでさえも珍しいです。

翼も一つ一つの羽が重なり合うように丁寧に彫り上げられています。それぞれの天使はその翼で包まれているようです。通常は翼などは彫り込むように表現されていますが、このカメオはまさに彫り上げる、カメオ彫り（浮き彫り）という表現が適切な立体的なものです。

フレームはシルバーで裏に刻印が入っています。左側は84、中央は判別ができないのですが、右側が925です。

全体はコンク貝が分厚いこともあり、重みがあります。薄手の洋服に付ける際には生地の裏にフエルトなどの当て布を付けることをお勧めします。

コンク貝という希少な素材に大変珍しい天使が三人並んだモチーフのカメオ、私もこれまで千個以上のカメオを扱ってきましたがこれまで見たことがないデザインのカメオです。

天使が三人並ぶとミカエル、ガブリエル、ラファエルの三大天使のことを思い浮かべますが、まだ幼さが残る姿から上記の三大天使ではなく、何か元の原画があるのではとも想像しています。