ヴィクトリア時代に丁寧に作られた二つのハートを結ぶ輝きの美しい愛の象徴
- 商品番号 /P4030Y
- 年 代 / 19世紀後期頃
- 国 名 / イギリス
- サ イ ズ / 縦:31.3mm 横:23.7mm 厚み:3mm バチカンの内寸(4×3mm) チェーンの長さ50.8cm(チェーンは現代)
- 素 材 / ダイアモンド、金、銀、シルバーチェーン
オールドヨーロピアンカットの眩い輝きに心惹かれる美しいペンダントです。
ロックダウン直前にイギリスから送ってもらったこのダブルハート。画像では気付かなかったその輝き。届いた箱を開けた瞬間、ダイアモンドの持つ力強い輝きに目を奪われました。まさにダイアモンドならではの硬質な光り方、オールドヨーロピアンだからこそ生まれるファセットの一つ一つが輝きを放つ光沢のあるような反射光に惹き込まれました。
例えれば美術館などに飾ってある19世紀のジュエリーと同じような光り方とでもいえるのではないでしょうか。まるで水分を宝石の中に含んでいるような輝きに心躍ります。
そうしたダイアモンドは一つ一つが非常に丁寧にセッティングされています。ハートの内側のエッジは直線になっており、透かしになった内側のハートシェープの輪郭をはっきりと浮かび上がらせています。一方、外周はカットダウンセッティングになっており、石のそれぞれの形に合わせて覆輪留めされ爪で閉められえています。内側もまた石のガードルの角度に合わせ、彫り抜かれ爪と共に石を留めています。
裏側をみると、台座の形と石に合わせ、強度を保ちながらも最大限に光が入るように手彫りで開けられたオープンセッティングになっています。ドリルなどで穴を開けられている現代の量産品とは異なる作りです。
また、バチカンにセットされたダイアモンドの裏も開けられており、驚くことにそれはバチカンの内周にも施されています。
ダブルハートはヴィクトリア時代を代表する愛のモチーフです。リプロダクションもたくさん作られています。しかし、そうした似せて作られた物にはどこか違和感が漂っています。こうした100年以上前に技術の高い職人が根気を込めて時間を費やして作った物には、本物の輝きが感じられます。アメリカ、ヨーロッパ、最近は中国でも大変人気のあるダブルハートのデザインのジュエリー。
当店でも久しぶりに入手した納得の逸品です。世界中のディーラーがイギリスへ直接訪れることができなくなっているからこそ、現地のディーラーとの昔からの縁で逆に今、当店へ届いたのだと思います。
ペンダントに合わせロープ模様のチェーンをサービスでお付け致しました。チェーン以外にも黒や茶のベルベットのリボンなどを合わせ短めに使用していただくのもこのダブルハートの別の表情としてお楽しみいただけるかと思います。
オールドヨーロピアンカットのダイアモンドの輝きは時を経ても優しい光を胸元に添えてくれます。