サフラジェットカラー透かしペンダント 銀座アンティーク・アイ

GIVE　VOTE　WOMAN　　「女性に参政権を与えよ」を宝石の色で表現したペンダント

• 商品番号 /P4039V
• 年 代 / 20世紀初頭頃
  
• 国 名 / イギリス
  
• サ イ ズ / 縦：45.6mm  横：32.7mm 厚み：6.4mm　長さ：41cm 
• 素 材 / ガーネット、ペリドット、シードパール、9金

 19世紀から続いていた女性参政権運動は19世紀末になり、盛んになります。

その際に運動を行っていた女性たちは自らをサフラジェット（Suffragette 、suffrage は投票権の意味）と称して、運動を展開しました。

その女性たちが身に付けたのがサフラジェットカラーと呼ばれるジュエリーでした。

Give  Vote　Woman それぞれに頭文字に宝石の色合いを当てはめたのです。

Green　　Violet  color 　White これに相当したのが、ペリドットのグリーン、ガーネットのヴァイオレットカラー、パールのホワイト。このペンダントにもその三種類の宝石が使用されています。

中央に覆輪留めされたロードライトガーネット。その上下左右にペリドットが爪留めされ、さらに周囲には八つのシードパールが三つの花弁を持つ金の花の中に爪留めされています。シードパールの間には金の球も蝋付けされています。玉は中空になっており、裏側に穴が開いていることが判ります。これは蝋付けする際に中の空気が爆発しないためのものです。

こうした透かし模様のエドワーディアン期の物は以前にも扱ったことがありますが、このペンダントの透かし部分はドーム状に中心が膨らんだ作りになっており、通常の平たい物に比べ、立体感が感じられます。石がセットされた台はこの透かし部分に一つ一つ蝋付けされています。また、外周の枠も透かし部分に蝋付けされており、手間がかかっています。

バチカンも通常の輪ではなく、百合の花を連想させるような窪みのあるデザインになっています。合わしてあるチェーンは同じ9金の現代のものです。本体の裏側には9ctという9金を示す刻印が打たれています。裏側を指でなぞっても、全く引っ掛かりがなく、丁寧な仕上がりとなっています。

手の込んだ透かし模様になっているため、濃い色合いのお洋服に合わすと、透かし模様と共に三つの色の宝石もさらに引き立ちます。

エドワーディアン期の繊細な作りのペンダントです。